遺品整理で捨ててはいけないものには何がある?注意点や理由も含めてわかりやすく解説

遺品整理を進める際、多くの物を整理・処分することになりますが、中には捨ててはいけない重要な品も含まれています。そのため、うっかり処分してしまうと、後で後悔する可能性があるため注意が必要です。本記事ではなぜ捨ててはいけないのか理由を明記した上で、遺品整理で捨ててはいけないものを徹底解説いたします。

今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないもの

今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないものは以下です。

・印鑑
・通帳
・契約関係の書類
・請求書や領収書

印鑑

今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないものの一つに印鑑が挙げられます。

印鑑は、相続手続きや銀行口座の解約、不動産の名義変更などに必要となるため、遺品整理の際に誤って捨てないよう注意が必要です。

実印は、市区町村に登録されている公的な印鑑であり、相続に関する重要な書類への押印が求められることが多いです。また、銀行印は故人名義の口座解約や相続手続きに必要となる場合があります。これらの印鑑が見つからないと、代わりに印鑑証明書を取得する手続きが必要となり、相続人にとって大きな負担となる可能性があります。

通帳

今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないものの二つ目に通帳が挙げられます。

通帳は故人の財産を確認し、相続手続きや口座の解約を進めるために必要不可欠なため、遺品整理の際に誤って捨てないよう注意が必要です。

銀行口座の残高や取引履歴は、相続財産の確認に重要な役割を果たします。また、未払いの公共料金や定期預金の有無を確認するためにも、通帳をしっかり保管することが大切です。通帳がないと、故人の資産を把握するのに時間がかかり、手続きが長引く可能性があります。

契約関係の書類

今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないものの三つ目は、契約関係の書類です。

契約関係の書類は、未払いの請求や解約手続きに必要となるため、遺品整理の際に誤って捨ててしまわないよう注意が必要です。

故人が生前に契約していた携帯電話、光熱費、保険、不動産、クレジットカード、サブスクリプションサービスなどの契約書類は、解約や名義変更の手続きに必要です。これらの書類を確認せずに捨ててしまうと、不要な料金が引き落とされ続けたり、未払いによる延滞金が発生する可能性があります。

請求書や領収書

請求書や領収書も今後の手続きのために遺品整理で捨ててはいけないものに挙げられます。

請求書や領収書は、相続手続きや税務申告、未払い金の確認に必要となるため、遺品整理の際に誤って捨てないよう注意が必要です。

請求書や領収書は、相続財産の整理や税務申告の際に重要な証拠となります。例えば、医療費控除を申請する場合、故人が生前に支払った医療費の領収書が必要になります。また、家賃の領収書や住宅ローンの支払い記録は、不動産の相続手続きを進める際の参考資料となります。さらに、故人が未払いの請求を抱えていた場合、それを確認して清算しないと、遺族が意図せず負債を相続してしまうこともあるため、しっかりと確認することが重要です。

今後円滑に進めるために遺品整理で捨ててはいけないもの

今後円滑に進めるために遺品整理で捨ててはいけないものとして、以下の内容が挙げられます。

・鍵
・エンディングノート
・思い出の品
・価値があるもの

鍵は、不動産や金庫、車、貸し倉庫などの重要な資産に関わるため、遺品整理の際に誤って捨ててしまわないよう注意が必要です。

鍵は、故人が生前に使用していた資産の管理や相続手続きにおいて重要な役割を果たします。不動産の場合、鍵がないと賃貸契約の解約や売却手続きが進められませんし、金庫の場合、遺産として保管されている現金や重要書類にアクセスできなくなる恐れがあります。また、車の鍵がなければ、名義変更や売却手続きにも支障をきたします。さらに、貸し倉庫やロッカーの鍵が見つからないと、契約の解約や保管されている物品の整理が難しくなることもあります。

エンディングノート

今後円滑に進めるために遺品整理で捨ててはいけないものの二つ目として、エンディングノートが挙げられます。

エンディングノートは、故人の意向や財産、連絡先などが記載されている重要な資料であり、相続手続きや葬儀の準備を円滑に進めるために必要となるため、遺品整理の際に誤って捨てないよう注意が必要です。

エンディングノートには、銀行口座の情報、所有している不動産、保険の加入状況、遺言の有無、葬儀の希望、親しい友人や知人の連絡先など、遺族がスムーズに手続きを進めるための情報が記載されていることが多いです。これを紛失すると、手続きの際に必要な情報を一から調べる必要があり、大きな負担となります。

思い出の品

思い出の品も、今後円滑に進めるために遺品整理で捨ててはいけないものとして挙げられます。

故人の写真や手紙、日記、愛用していた品などの「思い出の品」は、家族や親族にとって大切な存在であり、心の整理や供養の一環となるため、遺品整理の際にすぐに捨てず慎重に扱うことが重要です。

思い出の品は、金銭的な価値はなくても、故人とのつながりを感じられる大切なものです。特に、家族が知らなかった故人の一面を知るきっかけになることもあります。また、親族間で共有することで、故人との思い出を分かち合う機会にもなります。そのため、整理を急ぐあまり不用意に処分してしまうと、後から後悔する可能性があります。

例えば、遺品整理の際に見つかった古いアルバムをきっかけに、家族のルーツを知ることができたというケースがあります。また、故人が大切にしていた手紙やメモが発見され、家族への想いが綴られていたことで、気持ちが救われたという話もあります。一方で、慌てて整理を進めるあまり、アルバムや手書きのメッセージを処分してしまい、後で後悔したというケースもあります。

価値があるもの

価値があるものは、今後円滑に進めるために遺品整理で捨ててはいけないものとして挙げられます。

骨董品や貴金属、美術品、希少なコレクションなど、価値のあるものは相続や売却に関わるため、遺品整理の際に誤って捨てないよう慎重に扱うことが重要です。

価値のある遺品は、一見すると不要に見えても、後になって高額な資産であることが判明する場合があります。特に、故人が集めていた古い切手や貨幣、アンティーク家具、ブランド品、証券などは、相続財産として適切に評価する必要があります。もし捨ててしまうと、金銭的な損失だけでなく、家族間のトラブルの原因にもなりかねません。

法律的に遺品整理で捨ててはいけないもの

法律的に遺品整理で捨ててはいけないものとして、以下の内容が挙げられます。

・現金
・遺言書
・有価証券
・身分証

現金

法律的に遺品整理で捨ててはいけないものとして、現金が挙げられます。

現金は遺産として扱われるため、遺品整理の際に誤って捨ててしまわないよう特に注意が必要です。法律的には、現金は故人の遺産の一部として相続されるべきものであり、処分することはできません。

現金は、相続財産として法律的に保護されており、相続人に分配されるべきものです。もし現金を遺品整理の際に捨ててしまうと、法的に相続権を持つ人々の権利を侵害することになります。また、遺族が故人の現金を正しく把握しておかないと、相続税の計算にも影響が出るため、遺族が適切に手続きを行うためには、現金の有無を明確にしておくことが重要です。

遺言書

法律的に遺品整理で捨ててはいけないものとして、遺言書が挙げられます。

遺言書は故人の最終的な意志を示す重要な文書であり、遺品整理の際に誤って捨ててしまうことがあってはならないものです。法律的に遺言書は相続手続きにおいて必須の資料であり、故人の意向を尊重するためにも大切に扱う必要があります。

遺言書は法的に効力を持つ文書であり、相続においては非常に重要な役割を果たします。遺言書が存在する場合、遺族は故人の意向に従って財産を分配する義務があり、これに従わないと法的な問題が生じることがあります。たとえば、遺言書によって特定の相続人に財産を譲ることが明記されている場合、それを無視すると、相続争いが起こる可能性があります。

有価証券

有価証券も、法律的に遺品整理で捨ててはいけないものとして挙げられます。

有価証券は、法的に相続財産として扱われる重要な資産であり、遺品整理の際に誤って捨ててはいけないものです。これには株式、債券、投資信託などが含まれ、適切に管理しなければなりません。

法律的に、有価証券は相続財産として保護されており、相続人にはそれを相続する権利があります。現金同様、有価証券も相続財産の一部として評価されるため、処分してしまうことは法的な権利を侵害することになります。また、適切に評価されることで、相続税の計算にも影響を与え、遺族の負担を軽減することにもつながります。

身分証

身分証も法律的に遺品整理で捨ててはいけないものとして挙げられます。

身分証明書は、故人の身元を確認するための重要な文書であり、遺品整理の際に誤って捨ててはいけないものです。法律的に、身分証は相続手続きや遺産分割に必要な書類として扱われます。

身分証明書には、運転免許証、パスポート、健康保険証などが含まれます。これらの書類は、故人の身元を確認するためや、相続手続きにおいて必要不可欠です。遺品整理中にこれらを見落としたり、捨てたりすることで、手続きが滞る可能性があります。

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